今話題のハイフや高周波マシンに関する疑問を、美容クリニックの先生に聞いてみました。効果の度合いや持続期間、痛みの程度、ハイフと高周波の違いなど、これから受けたいと思っている方のお役に立つ内容になっています。
小顔効果が期待できるマシンと言えば、今話題のハイフ(HIFU)や高周波(RF)マシンですよね!
小顔のいろは編集部では、ハイフと高周波について医師に取材インタビューを行い、詳しくお話をお伺いしました。
マシンの特徴や、本当に効果が期待できるのか、痛みや効果がでない人の特徴など、専門医の貴重なお話を掲載していますのでぜひご覧ください。
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Original Beauty Clinic GINZA 院長
佐藤玲史先生
世界一優しいドクターを目指して!をモットーに、皆様から信頼される「美容のかかりつけ医」になるべく日々診療に励んでおります。
※佐藤先生のOriginal Beauty Clinic GINZの公式ホームページはこちら
今回、小顔施術に使用するマシンについて取材を受けてくださったのは、銀座の美容クリニックで院長をされている佐藤先生です。
「世界一優しいドクターを目指して!」とおっしゃっているだけあって、本当に優しく丁寧に解説してくださいました!
親しみ溢れる笑顔で、小さなことでも先生に相談したくなる朗らかな雰囲気です。
それでは取材インタビューよろしくお願いいたします。
まずはハイフと高周波マシンに共通する質問にお答えいただきたいと思います。
Q1.ハイフと高周波マシンの特徴や効果をそれぞれ教えてください。
ハイフも高周波マシンもどちらも皮膚や皮膚の下に熱を発生させる特徴があります。
熱により組織がギュッと引き締められてたるみの改善や小顔効果をもたらす器械です。
ハイフは超音波をある焦点距離のところに集中させて、狙った組織に熱を発生させることが出来ます。
皮下直下のコラーゲン層やSMASと呼ばれる浅筋膜に作用させて、リフト効果・小顔効果を発揮します。
一方、高周波マシンは皮膚全層を高周波で刺激し、熱刺激で引き締め、リフトアップ効果を発揮します。
Q2.ハイフと高周波は似ているように思えますが、効果としての違いはどのような点でしょうか?
ハイフはHIFUと書きますが、そのうちFはFocus、UはUltra-Sonic/Ultrasoundの頭文字です。
従ってHIFUは超音波(Ultra-Sonic/Ultrasound)をある深さに焦点(Focus)を合わせることで、狙った層に熱を発生させることが出来ます。
従ってハイフは皮下直下のコラーゲン層を刺激しコラーゲンを増やしたり、SMAS筋膜をキュッと引き締めたりすることが可能です。
また狙った深い層にのみ熱を発生させるので皮膚表面が熱くなってしまうことを防ぐことが出来ます。
一方、高周波は全層を刺激し熱を発生させるので、やや非効率的でかつ皮膚表面も熱くなってしまうというデメリットがあります。
以上のようにハイフの方が高周波より進んだ器械で、効率的に効果を出すことが出来る上に、熱さといった苦痛も少ない治療法です。
世界的にも歴史的にも高周波からハイフへ移ってきているといっても良いでしょう。
Q3.小顔効果やフェイスラインのたるみの引き上げと言えば、フェイスリフトや脂肪吸引などを想像しますが、ハイフや高周波での施術を選ぶメリットはありますか?
フェイスリフトや脂肪吸引といった腫れや痛み、内出血、傷などを伴うことのある外科手術に比べて、ハイフや高周波は目立ったダウンタイムがほとんどないことが最大のメリットになります。
また外科手術に比べて一般的に経済的であることが多いです。
Q4.ハイフと高周波、どちらを受けるべきか決める際、判断するポイントはどのようなことでしょうか?
歴史的に見ると、従来からの高周波治療から新しいハイフに移ってきている感がありますが、高周波マシンの人気も依然として根強く好みが分かれるところです。
実際に受けてみて効果判定をして決めることが最も確実であると言えます。
Q5.実際のところ、小顔効果やフェイスラインのリフトアップをご希望の患者様で、「マシンでは難しそうだな…」という患者様もいらっしゃいますか?
皮膚が分厚く脂肪量が多い場合などはなかなか効果を出すことは難しく、脂肪吸引などの外科的な処置をした方が効果的だと感じます。
また余剰皮膚が多くたるみが強い場合にも、余った皮膚を切除する外科的処置でしっかりと引き上げた方が効果的でしょう。
Q6.ハイフや高周波は3ヶ月ほどで効果が最大となるそうですが、その理由はなぜでしょうか?
それはコラーゲンが生成するのに時間が掛かるからです。
皮下組織が熱で刺激されるとコラーゲンなどの線維性の組織の増生が起こりますが、それら線維性組織が増えるのに数か月掛かると言われています。
Q7.ハイフや高周波の効果は3ヶ月〜半年ほどと聞きますが、効果が切れると元に戻ってしまうのでしょうか?
増生したコラーゲンなどの線維はかなり長期にわたり長持ちしますので、すぐには消えてなくなるものではないですし、半年で全く元に戻ってしまうものではありません。
ですが、コラーゲンも少しずつ減少しますし、加齢性の変化もあることをよく理解しておきましょう。
Q8.ハイフや高周波は数ヶ月〜1年に1回ほど定期的に受ければ良いそうですが、繰り返し受けることで効き目を感じにくくなることはありますか?
繰り返し受けて効果が感じにくいという話はあまり聞いたことがありません。
むしろ回を追うごとにしっかりとして垂れにくい肌になっていくことをご実感される方が多いです。
Q9.ハイフや高周波による小顔やたるみ改善に訪れる患者様は、どのくらいいらっしゃいますか?
たるみに悩む中高年層の方は勿論、最近は若年層の方も若いうちからケアをしておこうと意識に高まりがあります。
また近年は小顔ブームとも言えますので、小顔を希望する特に若い世代にも大変人気があります。
従いまして殆ど常にハイフなどの器械が稼働している印象です。患者数としては、月間数百名前後となります。
Q10.ハイフや高周波を受けに来られる患者様の年齢層を教えてください。また、受ける年齢に「早すぎる」「遅すぎる」などはありますか?
やはり30代後半から40代、50代の方が中心となります。
ですが、前述のように若年層の方も「若いうちからケアしておかないと」という意識をお持ちの方が増え、20代前半の方も通ってきています。
従いまして、施術を受ける年齢に『早すぎる』『遅すぎる』などはないと言えます。
Q11.照射時に痛みを感じる人もいるそうですが、どのくらいの患者様が痛みを訴えますか?また、麻酔を希望する患者様はどのくらいいらっしゃいますか?
痛みは個人差が大きいのですが、ほとんどの方は自制内で、麻酔などを使用しないで大丈夫です。
また処置中であっても痛みなどを伺いながら出力を調整できますので柔軟に対応することが出来ます。
それでも数%の方は、痛みが苦手で表面麻酔や笑気麻酔を希望されます。
Q12.照射後に赤みや腫れが出ることがあるそうですが、どのくらいの程度の症状なのでしょうか?
多くの方が腫れなどはなく、寧ろ直後からきゅっと引き締まった感じになる方が多いです。
赤みに関しては熱が加わるのでほんのりと赤くなる方はいますが、ほとんど気にならない方が多いです。
Q13.神経の損傷や火傷の恐れもあると耳にしました。本当に安全に受けられるのでしょうか?
施術者は予め解剖学的な事項を含むしっかりとしたレクチャーを受け、十分にトレーニングを受けた、ある一定基準をクリアした医療従事者です。
更に医療機器ですので十分な研究や検査を経た上で、更にしっかりとした安全基準をクリアしたものです。
かなり安全性は高いと言えるでしょう。
Q14.エステサロンでも受けられるようですが、クリニックで受ける場合との違いはありますか?
ハイフや高周波は医療機器ですので、本来はエステサロンではなく十分な知識と訓練を受けた医療従事者のいる医療機関で受けるべきです。
実際、エステでは熱傷などの事故が多く報告されていると聞きます。
トラブルを予防するためにエステは出力をあまり高くしないことで、未然に防いでいるとも言われます。
従って出力が弱い分、効果も弱いとも言えます。
万一トラブルがあったとしてもすぐに医師の診察が受けられ、適切な治療や処方の受けられる医療機関で施術を受けられることをお勧めします。
Q15.ハイフや高周波を適切なペースで続けていれば、効果を永久的に得ることはできるのでしょうか?
適切なペースで行っていけば、とても良い効果を長期的に得ることが出来ます。
コラーゲンなどのしっかりとした線維性組織が増しますので、将来的なたるみ予防も期待できます。
しかしながらやはり加齢とともに老化のスピードが早くなり、カバーしきれないこともあります。
そのような場合は、各種フィラーなどの注入やフェイスリフトのオペなどを組み合わせていくことをお勧めします。
Q16.ハイフや高周波で効果が物足りない場合、糸リフトという選択肢もあるかと思います。マシンにはない糸リフトの良い点はどのようなところでしょうか?
ハイフや高周波ではキュッと引き締めることは可能ですが、重力に逆らってしっかりと上に持ち上げる効果は、糸リフトに比べると乏しいと言わざるを得ません。
また糸リフトの利点は、リフトアップ効果が大きいことの他に即効性があり、糸を挿入した局所のみの引き上げも可能なのでデザイン性も高くなる利点があります。
ハイフや高周波マシンと糸リフトを上手に組み合わせたり、使い分けたりすると良いと思います。
Q17.照射のショット数がクリニックによって違うようですが、多い方が効果が高いのでしょうか?
一般的にショット数が多い方が効果は高いですが、多ければ多いほど良いとも限りません。
痛みや腫れが強くなるばかりか、やけどなどのリスクも高くなってきます。
各メーカーの推奨するショット数や出力の基準を遵守することをお勧めします。
Q18.ハイフや高周波を受ける際、医師や看護師、クリニックによる技術の差は効果に影響するのでしょうか?
同じマシンを用いても医師や看護師による技術の差は少なからずあります。
丁寧に打ち漏らしがなく満遍なく照射するだけでも多くの経験と訓練が必要となります。
更に熟練したスタッフは、患者様のニーズに沿うように患者様によって打ち方や出力を少しずつ変えて最大限の効果が出るように工夫しています。
やはり信頼のおけるクリニックで施術を受けることが肝要です。
Q19.マシンによる小顔効果やたるみ改善に関するカウンセリングを受ける際、医師に確認しておいた方が良い事はありますか?
自分が一番気になっているたるみの位置や希望していることをきちんと話をすること。
更に施術中の痛みは勿論、ダウンタイムや効果の程度、頻度などを確認すると良いでしょう。
次にハイフについての質問です。
Q1.最近、ハイフはとても人気があるそうですが、実際に患者数は増加していますか?
世界的に見ても、やはり高周波治療からハイフへと世代交代が進んでいると思われます。
ハイフは超音波の焦点距離を変えることで狙ったところにだけ熱を発生させることが可能なので、効率的であると同時に皮膚表面の熱さも減るのでやけどなどのトラブルも起きにくい仕組みです。
このようなことからハイフの人気はますます高くなってきています。
Q2.ハイフで効果を実感できた患者様は、どのような点に満足しているのでしょうか?
ハイフは自然な仕上がりを実感できることに加えて、ダウンタイムがほとんどないこと、手術のような傷や痛み腫れなどがないことなどから、満足されることが多いです。
Q3.ハイフで小顔効果やリフトアップ効果を得られないケースには、どのような要因が考えられますか?
ショット数不足、出力不足、脂肪の量が多い、たるみの程度が強い、たるみの原因がSMAS筋膜以外にある、などの場合などが要因として考えられます。
最後に高周波マシンについて質問させていただきます。
Q1.高周波で効果を実感できた患者様は、どのような点に満足しているのでしょうか?
やはりオペなどのように切る必要がないので、傷も出来ずに引き締まることが一番だと思います。
また他のフェイシャルの機器の多くが1ヶ月ごとの頻度が推奨されますが、高周波機器は一般的に数か月ごとの頻度で済むことも人気の理由になっています。
Q2.高周波で小顔効果やリフトアップ効果を得られないケースには、どのような要因が考えられますか?
ショット数不足、出力不足、脂肪の量が多い、たるみの程度が強い、たるみの原因が真皮より下の層にある、などの場合などが要因として考えられます。
Q3.高周波はハイフよりも料金が高い印象がありますが、その理由はどのような点にありますか?
機器自体が高額であること、またヘッドなどの消耗品も高額であるため、料金が高くなる傾向にあると考えられます。
Q4.最近、ハイフがとても人気があるそうですが、そんな中で高周波を選ばれる患者様は、どんな効果を目的に高周波を選ばれるのでしょうか?
前述のように、世界的な趨勢は高周波からハイフへ取って代わってきています。
しかしながら、高周波も以前根強い人気があります。
表皮から真皮に至る皮膚全層を刺激するため、熱感ややけどなどのリスクも高くなりますが、その分患者様側からしたら「してもらった感」もあり満足度が高いのだと思われます。
以上で取材は終了です!
とても詳しく教えてくださり、本当にありがとうございました。
この度はハイフと高周波マシンについて、わかりやすくお答えいただいた佐藤先生、本当にありがとうございました!
特にハイフは最近とても話題になっている美容マシンですが、効果の仕組みや高周波マシンとの違いについて知ることができ、非常にお勉強になりました。
小顔の美容メニューの中でもハードルが低いので、マシンによる小顔治療が気になっている方も多いと思います。
佐藤先生の解説やアドバイスをぜひご参考にして施術を受けるかどうかご検討ください。