切る小顔整形と言えば、バッカルファット除去、脂肪吸引、フェイスリフト、骨切りが挙げられます。お顔が大きく見える原因が、脂肪、たるみ、骨格のどれなのかによって、最適なメニューが異なります。プチ整形よりも効果を実感しやすい施術です。
小顔やほっそりとしたフェイスラインにするための整形は、最近では注射や糸で行うプチ整形のメニューが増えましたが、根本的な解決を目指したい方の選択肢として切る小顔整形があります。
こちらのページでは、本格的な手術を行う小顔整形についてご紹介します。
プチ整形と大きく異なる施術ばかりなので、ぜひ情報収集にお役立てください。
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切る小顔整形に分類できる施術メニューは、主に4種類あります。
これらの施術はプチ整形よりもダウンタイムが長い、元に戻すことが困難といった点には注意が必要ですが、変化を実感しやすいことやデザインの自由度が高いことがメリットです。
それぞれの施術についてご説明していきます。
頬の浅い層にある脂肪は皮下脂肪ですが、頬の深い層にある脂肪をバッカルファットと言います。
わかりやすく言うと、口の中で頬を吸うようにすると吸える脂肪のことです。
バッカルファットが分厚いと、笑ったときに頬がふっくりとして太って見えたり、お顔が丸く大きく見えたりしまいます。
バッカルファットを取り除くことで、丸顔や太った印象をスッキリとした面長に見せてくれます。
また、バッカルファットは口の横辺りから、頬やこめかみの方に伸びています。
加齢と共に垂れ下がってしまうことで、ほうれい線やフェイスラインがたるんだ印象を作り、いわゆるブルドック顔の原因になります。
バッカルファットがたるんでしまう前に除去することで、たるみ予防をすることもできます。
切開する施術ではありますが、少しの切開で永久的な効果が得られ、比較的体に負担の少ない施術です。
手術時間 | 15〜30分 |
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麻酔 | 局所麻酔 |
手術内容 | 口の中に0.5〜1cmほど切開をし、バッカルファットを引き出して切除します。 |
術後 | 手術は口腔内で行うため、外見から傷が目立つようなことはありません。 メイクも術後から可能です。 むくみ、腫れ、内出血、痛みが1週間ほど出ることがあります。 吸収糸と呼ばれる自然に溶ける糸で縫合するクリニックが多く、その場合は抜糸の必要はありません。 |
価格帯 | 180,000〜400,000円 |
バッカルファットは1度切除すると元には戻りません。
バッカルファットを除去したことで、頬骨の下辺りやこめかみがコケて老けて見えるというリスクがあります。
人によって脂肪量や骨格が異なるので、バッカルファットを除去するべきかどうかや、除去する場合の適切な脂肪量の見極めなど、医師の判断が非常に重要になります。
こんな人におすすめ
脂肪吸引はお腹や太ももなど体のダイエットで有名な施術ですが、顔痩せにも有効です。
お顔の余分な脂肪を取り除くことにより、小顔効果を得ることができます。
脂肪細胞そのものを除去するため、リバウンドの心配が少ないというメリットがあります。
笑った時に盛り上がる頬や頬骨の上の脂肪は、丸顔や太った印象に見せ、アゴやフェイスラインの脂肪は、二重アゴやお顔を大きく見せてしまいます。
そのため、頬、頬骨上、アゴの余分な脂肪を吸引して除去することで、小顔効果や顔痩せ、シャープなフェイスラインに導くことができます。
また、ほうれい線が気になる方にも有効で、ほうれい線の上の脂肪を減らすことで目立ちにくくなります。
手術時間 | 15〜60分 |
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麻酔 | 局所麻酔または静脈麻酔 |
手術内容 | 頬の場合は耳の裏側、アゴの場合はアゴの裏側を数mm切開して、カニューレと言う吸入管を挿入し脂肪吸引を行います。 |
術後 | 約1週間は痛み、腫れ、むくみ、内出血の恐れがあります。 2、3日はフェイスバンドを装着して固定します。 抜糸の有無は縫合方法によって異なります。 シャワーは体のみ当日からOK、メイクや洗髪は翌日からOK。 |
価格帯 | 70,000〜500,000円 |
脂肪吸引は、“どこをどれだけ取るか”という見立てが難しい施術です。
必要以上に取りすぎてしまい頬がこけてしまったり、左右差が生じてしまったり、凸凹になり不自然になってしまったりといったトラブルが起こります。
脂肪吸引の経験が豊富な医師としっかり打ち合わせをすることが重要です。
また、術後のお酒やタバコ、車の運転などの制限、術後のマッサージの必要性など、注意事項が多い施術なので、クリニックで説明をよく聞いて従うようにしましょう。
こんな人におすすめ
フェイスリフトは切開リフトなどとも呼ばれています。
強力なたるみ改善効果が期待でき、エイジングケアとして大変人気があります。
部分的に切開をするミニフェイスリフト(ミニ切開リフト)もあります。
また、額リフトやネックリフトなど、お悩み箇所に合わせて様々な種類があります。
こめかみや耳の付け根、耳の後ろなどの最適な部分を切開し、顔のたるんだ皮膚を切除し筋膜や靭帯を引き上げて、たるみを改善する若返り施術です。
また、頬やフェイスラインのたるみやもたつきが改善されることで、スッキリとした輪郭に導きます。
皮膚を引き上げるだけでは元に戻ってしまう恐れがありますが、SMAS筋と呼ばれる表情筋の筋膜からしっかり引き上げることで、効果的にリフトアップすることが可能なSMAS法を取り入れるクリニックが増えています。
ミニフェイスリフトは切開範囲を最小限にし、ダウンタイムを抑えることができます。
手術時間 | 1〜3時間 |
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麻酔 | 局所麻酔または静脈麻酔 |
手術内容 | 切開ラインはこめかみや耳の付け根、耳の後ろなど、希望の仕上がりや状態によって決めます。 切開した部分から皮膚(手法によっては皮下組織や筋膜も)を剥離し、不要な部分を切除し引き上げて縫合します。 |
術後 | メイクや洗顔、シャワーは傷周りを避けて当日から可能です。 抜糸は約1週間後に行うため、それまでは傷口に糸がついた状態で生活することになります。 傷跡は耳の付け根や生え際になるので、馴染んで目立ちにくくなります。 腫れ、むくみ、内出血、痛みなどは1〜2週間で落ち着きます。 |
価格帯 | フェイスリフト 800,000〜2,000,000円 ミニリフト 300,000〜800,000円 |
皮膚だけを無理に引き上げると、縫合部分に過度な負担がかかり、傷の盛り上がりや硬さ、赤みが出るなどの症状が出るリスクがあります。
また、耳の前の付け根部分を切開ラインとする際に、耳たぶが短くなったり不自然な形になったりしてしまうことや、耳の穴が見えるようになってしまうこともあります。
さらに、もみあげや毛髪の部分を切開した場合、毛が生えてこなくなってしまうこともあります。
フェイスリフトは5〜10歳若返ると言われていますが、効果は永久的とは言えず、その後も老化と共にたるみは進行していきます。
こんな人におすすめ
脂肪や筋肉ではなく、骨自体の形を調整して小顔になりたい場合は骨切りや骨削りの施術があります。
整形手術の中でも特に大掛かりで難易度の高い治療に分類されるので、慎重に判断することをお勧めします。
エラが発達している場合はエラ骨、頬骨が目立つ場合は頬骨、アゴが気になる場合はオトガイの骨切りがあります。
骨格を変えることができるので、プチ整形などでは限界があった方でもより理想的なフェイスラインを実現しやすい施術です。
状態や理想のデザインによって、骨切りではなく骨削りで対応可能な場合もあります。
手術時間 | 90〜180分 |
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麻酔 | 全身麻酔 |
手術内容 | 口の中や耳の付け根辺りから施術を行います。 理想のデザインに合わせて、骨を削ったり切り取ったり繋ぎ合わせたりして、固定して調整します。 |
術後 | メイクや洗顔、シャワーは傷周りを避けて翌日から可能です。 術後は切開部分にドレーンと呼ばれる管を挿入したり、包帯で圧迫したりなどの処置が施されることがあります。 特に腫れ、むくみ、内出血、痛みなどがありますが、1〜2週間で落ち着きます。 抜糸は1〜2週間後に行います。 術後1ヶ月は腫れが長引く場合があり、3ヶ月~6ヶ月かけて徐々に落ち着いていきます。 傷跡は口の中や耳の付け根辺りの目立ちにくい場所です。 |
価格帯 | 800,000〜3,000,000円 |
ダウンタイムが長いので、余裕を持って休暇を確保する必要があります。
骨格を小さくするため、皮膚が余って将来的にたるみが目立つ可能性があります。
アゴの施術では唇の痺れや知覚に影響が出ることがあります。
正面だけでなく、横から見た印象も考慮してデザインしていく必要があるため、技術力と経験がある医師にお願いした方が良いでしょう。
こんな人におすすめ
切る小顔整形についてご紹介しました。
高度な美容医療で小顔になる方法はありますが、こちらのページでご紹介したような本格的な整形手術を受ける場合は、カウンセリングをしっかりと受けて医師と方向性を擦り合わせることが重要です。
ダウンタイムが取れない方や、大掛かりな手術には抵抗がある方は、切らないプチ整形メニューからチェックしてみましょう。