銀座の美容クリニックの院長先生に取材を行いました!今回は小顔注射によるプチ整形について、本当に小顔になれるのか詳しくお聞きしました。実際に施術を行っている医師ならではの貴重なご意見もたくさん盛り込まれています!
小顔のいろは編集部では、小顔効果のある注射について美容クリニックの専門の医師に取材を行いました!
エラ張りを軽減させるエラボトックスと、顔痩せが期待できる注射の2種類について詳しくお伺いします。
「1回の注射で簡単に小顔になれるの?」
「どのくらい痛いの?」
「元に戻ってしまうの?」
などなど、小顔注射が気になっている方のお役に立つ疑問点を集めて、先生にご回答いただいております。
専門の医師だからこそできるリアルなお話を聞くことができましたので、ぜひご参考にしてみてくださいね!
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CLINIC EMMA the ginza 院長
田宮エリー先生
京都府立医大卒業後、都内美容外科クリニックの院長として師事し技術を修得。
美容クリニック院長、大手美容外科勤務などを経て、現在は CLINIC EMMA the ginza 院長に就任。
理論と経験に裏打ちされたスキンケアと外科技術を提供する他、健康食品管理士、産業医の資格も持ち、インナーケアにも精通している。
今回の取材は、美容と健康をサポートするクリニックの院長として活躍されている田宮エリー先生にご協力をいただきインタビューをさせていただきました。
田宮先生のクリニックでも注射の施術でご来院される患者様も多いそうです。
それではよろしくお願いいたします!
まずはエラボトックスと顔痩せ注射に共通する質問をさせていただきます。
Q1.小顔注射(エラボトックスと顔痩せ注射)はどのくらい需要がありますか?
全体の何%か把握するのは難しいですが、ほとんどがリピーターやご紹介の患者様です。
特に自粛生活になってからは新規の患者様が少なくなり、ほぼリピーター様です。
カウンセリングに訪れた患者様の10人に1人くらいは小顔注射のご相談です。
カウンセリングを受けた後に実際に施術をされる方は約90%です。
カウンセリング当日に施術をされて帰られる方もいらっしゃいますよ!
Q2.エラボトックスと顔痩せ注射とでは、どちらの需要が多いのでしょうか?
ダントツでエラボトックスですね!
遺伝によって筋肉がつきやすかったり、歯ぎしり癖があったりすると歯医者さんで勧められることがあるようで、認知度が高いです。
これはエラの筋肉の問題なので自力ではどうにもできずご相談に来られます。
顔痩せ注射についてですが、まずはダイエットをする人が多いので、いきなり注射に頼るということは少ないみたいです。
ダイエットでどうしても顔が痩せない場合に来られます。中でも痩せにくいアゴ下の脂肪のご相談が多いですね。
実は私も3ヶ月前にやりました^^
顔痩せ注射は比較的新規の患者様が多いですが、ボトックスはリピーター様が多いです。
Q3.希望者の年齢を教えてください。
年齢層は様々で、偏りはありません。
年齢によって注射の目的が異なり、20代くらいの若い方には顔痩せ注射が人気です。
40代以降の方はアンチエイジング治療(特にたるみ治療)と同時に注射をするケースが多いです。
Q4.小顔注射をされる患者様は、なぜ小顔注射を選ばれるのでしょうか?
手術は怖い、ダウンタイムが取れないなどの理由で、大掛かりな施術ではなく小顔注射を選ばれる患者様が多いです。
最近では、SNSで見かけたことがきっかけになるなど、認知度が上がってきているようです。
若い方にとっては、デパコスを買ったり美容室に行ったりするような感覚くらい気軽なものになってきているのかもしれませんね。
お友達同士(最大3人でご一緒に!)や、ご夫婦でカウンセリングに来られることもあるんですよ!
Q5.患者様はどのような輪郭を目指しているのですか?
好みは本当にバラバラです。
ドクターの好みや主観を抜きにして、患者様重視で可能な限り理想に合わせて治療を行います。
少し前までは、整形したことがバレにくいナチュラルさや、「何をしたかわからないけど最近きれいになったよね」という自然な仕上がりが好まれました。
しかし現在は明らかな整形顔でもチャイボーグやオルチャン顔になりたいという方が増えてきました。
誰に何を思われても構わないから自分の好みや理想の顔を目指したいという患者様には、なるべくご希望に寄り添ってそれに合わせています。
小顔治療だけでなく他治療も含めてですが、一度で難しいようであれば時間をおいて修正や追加を行い、だいたい3回ほどの治療で満足されるケースが多いです。
Q6.小顔注射を検討されている患者様のカウンセリングは、何分くらいかかりますか?先生は顔のどの辺に注目して診察していますか?
カウンセリングは大体15分もあればできるので、フラッとご相談に来られて治療を受けて帰られる方も多いですよ。
脂肪量、つき方、筋肉量などを診るのはもちろんですが、意外とアゴの骨の形が重要なんです。
また、顔に立体感がある方が小顔に見えるので、鼻の高さもポイントです。
Q7.エラボトックスと小顔注射を併用して受ける患者様はどのくらいいますか?また、その他に併用される施術メニューはどんなものが有効ですか?
顔痩せ注射はハイフや糸リフトなどのたるみ治療と相性が良いので併用することが多いです。
特にハイフは脂肪量が少ない方が高い効果を期待できますので、顔痩せ注射で先に脂肪を減らしておくと効果的です。
糸リフトの場合は顔痩せ注射の1週間後に行います。
エラボトックスは単体で受ける方が多い印象があります。
Q8.施術の痛みはどのくらいのものなのでしょうか?また、麻酔についても教えてください。
痛みはほぼないと考えていただいて大丈夫かと思います。
ただ痛みの感じ方には個人差があるので「絶対に痛くない」とも言いきれません。
予防注射や点滴が痛いという人もいれば痛くないという人もいらっしゃり、リピーター様のように慣れてしまって痛くないという方もいらっしゃいます。
注射時はキンキンに冷やしてから行うので、皮膚感覚が鈍くなり痛みを感じにくくなりますよ。
麻酔についてですが、色々な種類がありますが、局所麻酔を打つ際も刺すときの痛みが生じるので、結局のところ麻酔は無しでも良いのかなと思います。
どうしても不安な方や、緊張してガチガチの場合には麻酔をしますが、基本的にはなしでも大丈夫です。
Q9.施術後は腫れることがあるそうですが、かなり目立つのでしょうか?また、腫れが早く引くようにするため、心がけることやできることはありますか?
ボトックスは腫れませんので、気づかれる心配はありません。
顔痩せ注射は、針先が丸いため痛みやあざなどはほぼ出ませんが、液体が入るため吸収されるまで当日は物理的に膨らみ腫れますが、せいぜい30ccほどです。
1〜2日で吸収されますが、気になってもマッサージはおすすめしません!
有効成分をターゲットとする脂肪の部位に留める方が効果が見えやすいからです。
Q10.小顔注射のリピート率はどのくらいなのでしょうか?
1回で十分に効果を実感するのは難しいので、ほとんどの患者様がリピートされますね。
1回だけでやめてしまう方はほぼいらっしゃいません。
エラボトックスは筋肉量を落とすのに最低3ヶ月、中には半年かかる人もいらっしゃり、1回だけで筋肉が完全に衰えることは難しいです。
エラ張りの軽減に満足できなかった場合は3~6ヶ月後に再度来院されるケースが多いです。
噛み癖がある方は、効果が切れてアゴのだるさが再発するとまたいらっしゃいます。
脂肪溶解注射は、2〜3回受けられる方が多いです。
患者様がどの程度脂肪を減らしたいかによります。
1回で満足される方もいらっしゃいます。
脂肪が減る量は、有効成分量に正比例しますので、回数ではなく薬剤の濃度と量に着目してください。
脂肪細胞が小さくなるので太らなければ顔が大きくなることはありません。
私自身はエラボトックスは常にしていますが、脂肪溶解注射は数年前にしたきりです。
数年後に気になってまた再開したり、気が向いたときに数ヶ月後に受けたり、イベント前(結婚式など)に受けたりと、期間は様々ですがリピートされている方が非常に多いですね。
Q11.小顔注射は、周囲の人にプチ整形をしたとバレる恐れは高いのでしょうか?
ほぼバレないと言って良いですね。
ナチュラルな仕上がりを希望する患者様が多い一方で、チャイボーグやオルチャンなどの整形顔をご希望される方も増えています。
また、若返り目的の方は、数年前に時間を巻き戻したかのような印象になりますので、「なんか綺麗になったよね?」と思われるような感じです。
Q12.小顔注射を受けたいと思った時に、医師選びで意識した方が良いポイントはどのようなことでしょうか?
そうですね、客観的な意見を言ってくれる医師が良いのか、患者の理想重視でやってくれる医師が良いのか、ご自身がどのようなタイプのドクターを望んでいるのかで異なるのかなと思います。
あとは美の好みが合う、話しやすくてフィーリングが合うなどもポイントかもしれません。
また、誠実なドクターは薬剤などの成分について詳しく説明をしてくれるはずですが、薬剤を薄めたり成分不明のものを使うドクターもいるときいています。
基本的なことですが、施術に関連することをしっかりと説明してくれるドクターが良いと思います。
Q13.施術を受ける前に、カウンセリングで必ず確認しておいた方が良いことは何かありますか?
恥ずかしがったり遠慮したりせずに、はっきりお悩みをご相談すること!
希望をちゃんと伝えないと理想の仕上がりにはならないですからね。
術後に足りない部分があれば2、3回で調整できるので、追加や修正の希望もしっかりと伝えてくださいね。
続いて、エラボトックスについて詳しくご質問させていただきます。
Q1.エラボトックスは咬筋(こうきん)の発達を抑制してエラ張りを軽減する注射かと思いますが、自分のエラ張りが咬筋の発達によるエラ張りなのか自己判断する方法はありますか?
素人による自己判断は難しいので、まずはご相談にいらしていただきたいです。
基本的には、“噛みしめた時に膨らむエラの筋肉”がある場合に“咬筋が発達しているエラ張り”と言われています。
しかし、エラ張りに関係する咀嚼筋という筋肉は4種類あります。
口元から側頭部までの広範囲に渡っていて、ドクターでも適切な注入箇所を見分けるのが難しいんです。
遺伝による筋肉や脂肪のつき方の特性や骨格の問題など、様々な要因が組み合わさっていることもあるので、自己判断や先入観を持たずに、まずはクリニックにご相談ください。
また、エラのボトックス注射をして、「頬がこけてしまった」「顔がたるんだ」などの悪い噂がありますが、それは注射する部位が間違っていたという話で、しっかり神経や筋肉を見分けて適切な箇所に打てば、小顔効果だけでなくたるみ予防にも繋がる非常に有効な施術です。
このような美容外科に関する悪い噂を耳にしたり、マイナスな先入観をお持の方もいるかもしれませんが、正しい知識を持って優良なドクターを見極めていただきたいです。
Q2.ボツリヌストキシン注射は、繰り返し注入すると効きにくくなると聞きますが本当ですか?また、筋肉が動かせなくなるなどの後遺症は起こるのでしょうか?
私も20年ほど自分で注入をしていますが、しっかり効いていますし今のところ後遺症などはありません。
咬筋の抑制くらいの局所的な注入であれば特に問題ないと考えて良いです。
例えば、短いスパンでの注入や、一度に大量に注入するとボツリヌス中毒を起こしたり周囲の筋肉にも影響して危険を伴いますが、きちんとトレーニングを積んだドクターなら、そのような施術はまず行いません。
また、患者様から伺った極端な事例ではありますが、他院でワキガ治療のために500㏄ものボトックスを注入したところ、腕が上がらなくなってしまったとおっしゃっていました。
ただし、ボトックスは運動神経を一時的にブロックする麻酔のようなものなので、効きやすさにはある程度個体差があります。
どうしても効果が出るまでに時間がかかるという方もいます。
Q3.ボツリヌストキシン注射の種類には、アラガン、リジェノックス、コアトックスなど色々あるようですが、違いはどんな点ですか?
アラガンは厚生労働省の認可を受けていて、品質や成分の面で安全性が高いです。しかし料金は高めです。
原価が高いため、個人クリニックではどうしてもお安く提供することが難しいです。
アラガン以外に、低価格のボトックスも取り扱っていますが、当院では効果も安全性も問題ないと確信したものだけをおいています。
Q4.個人差があるとは思いますが、注入量の平均値は何本くらいなのでしょうか?
咬筋には片側25単位ずつ、両側50単位が成人女性の平均ですが、筋肉の大きさによって前後します。
また、左右差が顕著な場合は、両側で同じ単位数ではないこともあります。
Q5.何回くらい通ってエラ張りが気にならなくなる患者様が多いのでしょうか?
筋肉の問題なので、“いつになったら終わる”というのはありません。
平均としては3ヶ月〜半年に1回ほど、定期的に受けていただくとよろしいかと思います。
噛みしめ癖がある方は、効果が切れてくると痛みや感覚でわかるので、そのタイミングでご来院されますね。
Q6.エラボトックスで効果を実感できなかった場合、どのような要因が考えられますか?失敗のケースの例をお聞かせください。
そうですね、「大きく失敗した~~!」という患者様は今のところいらっしゃいません。
どうしても筋肉が強い方やボツリヌス耐性のある方は効きにくいというのはありますね。
効果が目に見えるのに半年かかる患者様もいらっしゃいます。
ただ、効果が出ないからと言って多量に入れすぎると危険ですので、適切な量を適切な間隔で注入することが重要です。
最後に、顔痩せ注射についてお話を伺っていきます。
Q1.注射で顔痩せができるなんて夢のような施術ですが、本当に目で見てわかる変化は得られるのでしょうか??
はい、効果はありますが、“どこまで痩せたいのか”によって満足度は変わってきます。
そして、顔痩せ注射はナチュラルな変化なので、劇的な変化ではありません。
Q2.脂肪溶解をする成分(デオキシコール酸など)が入っているタイプの方が効果は高いですか?
アルフォコリン、デオキシコールなど、有効成分がどのように作用するのか機序がわかっているものは必ず脂肪細胞が死滅吸収されます。
一方、機序は不明だが、注射後に組織のボリュームが減ったことが観察される、という成分は、水分排出を促すためむくみがとれるだけのものもあります。
これらは数日で元に戻ります。
Q3.顔痩せ注射の本数や注入部位はどのように決定するのでしょうか?
脂肪量や骨格などはもちろん、患者様の希望を重視した上で調整しています。
注入箇所は、頬、アゴ下で3ヶ所が多いですね。
刺入部は数カ所で、先の丸い針を用いて、放射状に薬剤を注入します。
Q4.個人差があるとは思いますが、注入量の平均値は何本くらいなのでしょうか?
両頬とアゴ下で多くても30ccくらいです。
Q5.何回くらい通って満足できるレベルに到達する患者様が多いのですか?
患者様の仕上がりの理想によりますが、最初は1〜2週間に1回くらいのペースで受け、満足する程度まで到達したらその後はメンテナンスとして気になった時に受けるという流れが一例として挙げられます。
中には非常に痛みや腫れが生じますが1回で効果を実感できる薬剤もあります。
Q6.顔痩せ注射で効果を実感できなかった場合、どのような要因があるのですか?
分解される脂肪量は、有効成分の量に正比例します。
1回で満足できない場合は追加がおすすめです。
期待より落ちなかった場合は、追加で調整するので遠慮なくご相談にいらしていただきたいです。
また、注射直後にマッサージすると、ターゲット部位ではない部位に有効成分が移動してしまうのでご注意くださいね。
Q7.正直なところ、“顔痩せ注射では手に負えない脂肪量”という患者様もいらっしゃいますか?
今のところ本当に手が付けられないという患者様はいらっしゃいません。
そもそも、その意識があれば事前にある程度ダイエットをされている方が多いですね。
ダイエットでどうしても落ちない脂肪に注射するというイメージです。
これで今回の取材質問は以上でございます!
たくさんの質問に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
小顔注射について貴重なお話をたくさん聞かせてくださった田宮先生、本当にありがとございました!
先生はとてもお美しく、ご自身で努力もされているのだと知り、我々スタッフ一同もより一層美意識を刺激されました。
小顔注射も数回の繰り返しで十分な効果を発揮するとのことですので、何事においても“美は1日にしてならず”ですね!
こちらのページをご覧の読者様の中には、「小顔注射ってどうなの?」と気になっていた方も多いと思いますので、1人でも多くの方に有益な情報をお届けできれば幸いです。
小顔注射は手軽に受けられるプチ整形ですが、正しい知識を持って信頼できる医師の施術を受けるようにしましょう。